南部鉄金具・南部鉄器工芸品製造元 及甚

日本各地には、鋳造を「生業」としている工場や工房がたくさんあります。

あるところでは機械部品を、またあるところではマンホールや街路灯などの公共製品・景観製品を、その他美術工芸品・日用品など、地域や企業によって手掛ける製品は多岐にわたります。

それぞれの地域で、鋳造という産業が守られてきた歴史があり、その長い年月の中で技術を継承してきた職人たちが存在します。

そして今日まで「MADE  IN  JAPAN」を支える産業となっています。


全国に点在する鋳造産業の中で、岩手県の地場産業として知られているのが「南部鉄器」です。

盛岡市と奥州市が主な産地で、小さな工房から大きな工場まで、日々さまざまな製品が生産され国内・海外へと出荷されています。

鉄瓶・茶釜・鉄鍋・風鈴・工芸品小物・・・各社工夫を凝らし、「あたらしい南部鉄器」への挑戦を続けています。


岩手県奥州市で創業した南部鉄器の及甚は、現在五代目後継者が独自の技術を受け継ぎ、職人10名と共に伝統を守り続けています。

及甚が手掛ける製品の特徴は鋳肌の細かさ、滑らかさと言えます。

繊細な模様をザラつきなく再現する、箪笥金具の鋳造技術は、先々代から続く手法です。同じ手法で鋳造される鉄瓶・鉄鍋・工芸品小物もまた、手触りのよい仕上がりとなります。


たくさんある南部鉄器製造元の中で、それほど知られていない及甚ですが、クオリティーにこだわりのある工芸デザイナーの方、アートデザインのオーダー品、神社仏閣の文鎮・卓鈴などの依頼を受け、さまざまな製品を日々手掛けております。

個人の方向けのオーダー製作も承っております。お気軽にご相談ください。